先日亡くなられた坂本龍一氏
偶然にも、亡くなる1か月前くらいにたまたま聞いたラジオに御出演なさっていた
そこでの彼の創造するコズミックな曲を聞いていると、
ああ、この人は本気で無に帰ることにしたんだなと思うほど、
モノクロで、暗闇で、有機的なものがなく、想念感情がない、静寂の世界だった
これが美しいという話をしていたのだが
私はこれは生命力あふれて生きている人間の感覚ではないと感じた
すでに別のパラレルへ行っているような感覚を感じた
だから私はあまりそこに共感できなかった
色彩すらも表現に値せず
もうやりきり、何も残っていない、無。
虚無に生きる人ではないことは知っているので
どうしたのだろうと思っていたのだけれど
こういうことだったんだね
訃報を聞いて初めて、病だったということを知った
何のてらいもなく、ただ素直に感じた事を表現されていた
アストラル界の宇宙の様子を的確に表現できるのはすごい
さすが、プロだね
戦場のメリークリスマスを聞いていると
様々なメッセージが届く
目を逸らすことなくこの世に真っ向に生き
逃げることなく自分が信じる世界を表現し続けた
だから、何の悔いもない
これが私の寿命であり
ベストタイミングです、と
素晴らしい生きざまだなと思った
ご冥福をお祈り申し上げます
坂本さんを見ていると、なぜか玉三郎氏とリンクする
どこが似ているかというと、この地球に思い残すことがないほど全力で生きている点
どこかで玉三郎氏は、今回で輪廻を最後とする、と述べていたから
あながちズレていない気がする
両者ともに神のような芸術を表現し、人々を魅了し、人々の記憶に残る情景を残す
こんな風に生きるんだよ、という見本のような方々と同時代を生きれて幸せだなと感じた